そもそもお墓は何のためのもの?

お墓が何のためにあるのか、お墓の意味は何か。
そんなこと、たずねられでもしない限り、ゆっくり考えることはあまりないかもしれません。

あなたやご家族にとって、お墓はどんな意味をもっているでしょうか。
お墓は伝統を重ねていく「終(つい)」の棲家、つまり「家の根」となるものです。
本来、お墓を立てるということは、家族の過去・現在・未来をつなぐ意味も込められています。

そもそもお墓は何のためのもの
何十年、何百年と長くその場に存在しお参りされ続けるお墓は、私たちに命を授けてくださったご先祖様を供養し、現在に感謝し、 未来にむかって家族の絆を深めるためのものです。

お墓を大切に守るということは、家族や個人にとって心の寄りどころであるだけでなく、ご先祖さまに対する感謝の気持ちのあらわれなのです。
お墓は言うなれば家族にとっての幸せのシンボルなのです。

お墓を建てる
お墓をいつまでに建てなければならないという決まりはありません。
一般的には「四十九日」「一周忌」「初盆」「お彼岸」などの法要に合わせて建てることが多いようです。
お墓は新仏のたびに建てる個人ごとのお墓と、一基だけ建て一族の墓としてまとめて納骨する「 合祀墓ごうしばか (累代墓)」があります。

お墓の種類と特徴
家墓 個人墓・夫婦墓
正面に「○○家」「○○家之墓」と彫る主流派の墓で、一族代々の遺骨を納め、継承者となる子孫が永続的に使用します。 「個人墓」は一人のための墓で、「夫婦墓」は夫婦二人の遺骨をともに納める墓です。
墓石の型
墓石の型

仏式では長方形の角石を使った「角石塔型」が代表的なもので、神式は「角柱(角すい)型」、キリスト教は「深型」がほとんどです。
最近では洋墓(幅の広い洋風の横型のもの)や伝統にとらわれない自由な型の墓石(デザイン型)を見かけるようになりました。

御影石

墓石の材質は硬度や風化に強い点などから「御影石」が一般的のようです。
白系・黒系などがありますが、好みはともかく素人には見分けにくいので、信頼できる石材店に相談するのがよいでしょう。
墓石に刻む文字は一度刻むと変更できません。累代墓はその家の宗教の御題目(日蓮宗の「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の七字)や念仏を刻むのが正しいとされていますが、 最近は「○○家之墓」と刻むのが一般的です。お墓を継ぐ人が女性しかいない場合、結婚して姓が変わっても差し支えないよう 「偲」や「憩」にすることもあります。このほか「和」や「愛」のほか仏教語など、自分の好きな文字を刻む個性的な傾向も増えています。

準備したいもの
お墓を建てる計画が決まり、墓石を注文する際「故人の戒名(法名・法号)」「俗名」「没年月日と年齢」「家紋」「施主名」「建年月日」をあらかじめ 準備しておきます。

また、お墓を建てようとしている土地の面積を知っておいた方がよいでしょう。
(土地の広さと墓の大きさのバランスを考えてのことです)

最近の傾向
核家族を反映し、昔のように大きな墓を建てるケースは少ないようです。反面、経済的に余裕ができ、高級志向の傾向も見られます。

生前のお墓
生前にお墓を建てる人も少なくありません。このお墓を「 寿陵じゅりょう(生前墓)」といいます。
寿が付いてるように不吉なものではなく、長寿・家運隆盛を約束する縁起の良いものとされています。
寿陵は墓石の文字を朱色にぬるのがしきたりで、生前墓かどうかの区別がすぐに分かります。霊園では新規建立者のかなりの割合を占めているようです。

開眼供養
開眼供養はお墓を建てた日(とき)にこだわる必要はありません。 納骨式・年忌法要の時などに合わせて行っても構いません。

納骨
納骨

納骨するまでは自宅で朝晩供養します。仏壇の前に小机を用意し、白い布を掛け、遺骨と位牌を安置し、線香・ろうそくを立て、お菓子、果物等を供え礼拝します。
一般的には初七日・三十五日・四十九日あたり(忌日)に納骨します。 墓が間に合わないなどの時は、一周忌・三周忌に納骨するケースも少なくありません。

「納骨式」は身内・親近者・ごく親しい友人などの内輪で行います。僧侶に読経してもらい、故人の冥福を祈ります。喪主・遺族は喪服を着ますが、参会者はそれに 準じた服装でよいでしょう。

墓参り(命日・お盆・お彼岸)
お墓詣り

墓参りはいつでもよいわけですが、「命日」「お盆」「春・秋のお彼岸」には、家族の近況報告なども兼ね、欠かさないようにしたいものです。
線香・ろうそく・供花・供物などのほか、お墓の掃除道具も忘れずに持参しましょう。
(霊園によっては、共同で使用できる掃除道具を供えているところがあります)
墓石を清掃し、新しい濡れ布でふいて、花や供物を供え、線香を手向け、灯火をつけて合掌礼拝します。お参りがすんだら、供物を鳥などが食い散らして墓地を 汚す心配がありますので持ち帰るようにします。ろうそくも夏は溶けやすいので、なるべく持ち帰りましょう。
※「御影石」の大敵である塩分・糖分・酸は直接置かないようにしましょう。

お墓の手入れの仕方
墓石を濡れ布などでふき取ります。これを定期的に行うと、いつまでも石の表面が保たれ風化を防ぐことができます。
金物でこすると傷が付くので避けた方がよいでしょう。